「多井畑の厄神さん」として親しまれる多井畑厄除八幡宮(神戸市須磨区)では、毎年1月18日~20日に行われる「厄神祭」には約35万人の人が訪れます。
多井畑厄除八幡宮の厄神は、日本最古の厄神として有名で、かつての国境、摂津国・播磨国の境界の地に存立しています。その歴史は古く「日本後記」承和7年(841)の記載によれば、神護景雲四年(770)六月甲寅の日、京都の四隅と畿内の国境十箇所の地を選んで厄神祓いをおこなったという記録があります。多井畑八幡宮のご由緒には、称徳天皇(718~770)が厄払いをした霊地として、応神天皇を祭神としてまつっています。その後、石清水八幡宮を勧請し、源義経の戦勝祈願なども行われ、皇室・貴族・武家・民衆まで貴賤を問わず多くの人たちから信仰されてきました。
厄などの穢れは、普通、村などの境界に捨てたりするといいなど言われてきました。
多井畑厄除八幡宮の山の上には厄塚が古来よりあるといいます。
ここで、厄年の人を始めとして、訪れた参拝者は、名前を書いた人形(ひとがた)に名前を書いて「ひとかた流しの水」に厄や穢れを移して流し、無病息災等を多くの人が祈ってます。
※この厄除祭の期間には、須磨一の谷駅及び神戸市営地下鉄名谷駅より、直行臨時バスも増便されます。